あらゆる分野で最先端を行くアメリカでは、各種専門教育も非常に充実しています。アメリカの専門学校は「Vocational School(ボケイショナル・スクール)」と呼ばれ、クオリティーが高く、教育内容も実践的で、卒業後またはコース修了後に各産業分野で即戦力となる人材を育成しています。アメリカは大学数も世界一ですが、専門学校の数も非常に多く約5000校あると言われています。ボケイショナル・スクールは主に私立校で、基礎を学ぶ数週間の短期コースから、数年単位の長期コースまで様々なプログラムを持ち、また英語と専門分野を同時に学べるコースもあり留学生に人気があります。ニューヨークやロサンゼルスなどではダンスや芸術分野の人気が高く、各分野の一流校が留学生に対して門を開いています。
| 留学生に人気の専門分野 |
| ・アート ・ファッション ・ IT ・ホテル ・ビジネス ・福祉 ・ダンス ・ボイストレーニング ・メイク |
これらの分野は語学学校が“英語プラスα”のコースとして紹介していることが多くあります。またこれら以外にも様々な専門分野を学ぶことができ、コースを修了すると修了証であるCertificate(サーティフィケート)やDiploma(ディプロマ)が授与されます。
必要な英語力について
一般的にアメリカの専門学校は英語力の入学基準を定めていないところが多く、事実上TOEFLなどのスコア無しで入学できるケースが多くなっています。しかしながら、実際に入学して授業についていけるだけの英語力は必要ですので、まったく英語ができない状態での入学はお勧めできません。特にビジネスや福祉、ホテル関連分野などでは高い英語力が必要になってきますので注意が必要です。
専門学校入学に必要な英語力の目安
TOEFL IBT 61・CBT 173・PBT 500以上
尚、芸術関連分野、ダンスやボイストレーニングなどの実技がメインの分野では、必要な英語力が上記の目安よりも低くなると言えます。
学期について
アメリカでは通常セミスター制と呼ばれる2学期制がとられていて、毎年9月に1学期が始まり、翌年5月に1年が終わりますが、専門学校の場合は年間を通して入学可能なケースが多いようです。1年以上のDiplomaコースなどでは、毎年9月スタートのセミスター制をとっている学校もあります。
学費について
専門学校でかかる学費は、学校やコースの種類、コースの期間によって異なりますが、1年コースで平均$10,000〜30,000(約￥1,150,000〜3,450,000)ほどかかります。数週間の短期コースでは$1,000〜3,000(約￥115,000〜345,000)、英語プラスαのコースでは英語コース費用を除いて週$100〜1,000(約￥11,500〜115,000)ほどとなっています。
宿泊形態について
専門留学の際の宿泊形態は、学生寮、民間寮(レジデンス)、ホームステイになります。ほとんどの専門学校に“Housing Office(ハウジング・オフィス)”があり、入学手続きと一緒に希望する宿泊施設を手配してくれます。
コース修了後のオプション
4ヶ月以上のコースを修了した人は、専攻分野に関連した業種の現地企業で働くことができます。これはプラクティカル・トレーニングと呼ばれ、4ヶ月の就学で1ヶ月間働くことが許されており、1年間のコースを卒業した人には3ヶ月間、2年コース卒業者には6ヶ月のトレーニングが認められています。専門学校卒業者には、6ヶ月以上のプラクティカル・トレーニングは認められていません。また語学学校の英語＋専門分野のプログラム修了者も、このプラクティカル・トレーニングで働くことはできません。
申請は最寄りの移民局で行いますが、まずは学校のInternational Officeに行き、担当者に申請方法などをよく聞くようにします。移民局での申請は、I-20の期限の切れる90日前から、期限が切れてから30日後までに行う必要があります。
専門学校のリストなど、更に詳しい情報は当社までお問合せ下さい。
